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2009/08/16
「ああ、フランスにいるのだ…」と、ため息がでるのは、何かトラブルがおきてサービスが悪いことに突き当たるときです。

前回の日記で書いたように、フランスに戻ってすぐ、インターネットが使えなくなった問題を解決しなければならなくなりました。

こういう場合にどうするかは、今までの経験や、同じ状況になった友達が語った話しをもとにしてサバイバルします。インターネットが使えなくなってから数日後、それしかないと判断して、プロバイダーのブティックにモデムを持ち込むことにしました。

店に入って、ここらしいと思える行列に並びました。朝早かったので、並んでいるのは10人たらず。


辛抱強く、待つ!

カウンターには利発そうな若い男性がいて、携帯電話やモデムの故障などをテキパキと処理しています。日本なら、クレーム処理係がクレーム処理をしているのは当然のこと。でも、自分の役割を果たす人が担当になっているのを見るのは、フランスでは希少価値があるのです!

この人なら問題を解決してくれるのではないかと頼もしく感じて、辛抱強く順番が来るのを待つことにしました。

少しすると、列を作っている人たちの間で、それぞれの不幸(?)をご披露するようになりました。「こういう酷いことをされた」という自慢話し(?!)。おしゃべりしている方が、ぼ~っ待っているより気がまぎれます。

クレーム処理係の若い男性は、とても優秀そう。お客が持ち込む問題を処理していっています。お年寄りなどには懇切丁寧な説明をしている。ユーモアもあって対応しています。待っている人たちの中にはそれを受けて冗談を飛ばす人もあって、和気あいあいとした雰囲気で時間が過ぎていきました。

クレーム処理係のカウンターの横には、故障で引き取ったモデムを入れた段ボール箱があります。並んでいた一人が「モデムの墓場」と称したのが面白い。係の人が席をはずしたとき、写真を撮ってみました。

回収されたモデムを入れた段ボール箱

本当は、段ボールの箱は開いていて、もっとすさまじい光景だったので写真をとりたくなったのでした。でも、行列を作っていた私たちが笑ったりしていたので、係の人が照れながら箱の蓋をして少し片づけてしまいました。写真は、その状態を撮影しています。


お客様は下でにでないといけない

アフターサービスを頼むときに、係の人を怒らせないことがフランスでのサバイバル方法の第一原則です。トラブルがあることに腹をたてている勢いでうっ憤を相手にぶつけらら、とりあってもらえないのがフランスです。電話で文句を言ったら、ガチャンと電話を切られてしまって、どうしようもないことになるだけです。

順番を待つ私たちは過去のトラブルをご披露しあっていたのですが、カウンターの向こうにいる係の人に気づって、みんな控えめに話していました。話が盛り上がるのは、係の人が席をはずして何かを探しに行ったようなとき。

むかし、心理学者が言っていたことを思い出します。テロリストや人さらいに拉致された人たちは、解放された後でも犯人を悪くは言わないもので、むしろ好意を感じてしまっている、という話しです。命を握られた人には、好意さえ感じてしまうものなのだそうです。

クレーム処理係の男性が辛抱強い、と、みんな褒めています。こうしてじっと立って待っている私たちの方が、よほど辛抱強いと思うのですけれど!


ようやく順番が来る

順番待ちをしてから1時間以上たっていました。「モデムよ、壊れていておくれ!」と、祈る気持ちでモデムを差し出します。

私のインターネットが通じないのはモデムの故障が原因だったら、モデムを交換してくれるだけで解決することですから。段ボール箱には回収されたモデムがぎっしり入っていたのですから、私のだって故障している可能性は大ではないですか? しかも、最新型のモデムもでていることが分かったので、なんでも良いから新型にしてもらいたかったのでした。

私が持ち込んだモデムを回線につないで待つこと、しばし。
モデムのランプがチラチラして….、
それから、なんと、ちゃんと回線が通じたことを示す緑のランプがともるではありませんか!

モデムに異常なし?!
としたら、何が原因でインターネットにアクセスできないの?!…

ぞ~っとする瞬間。

- 続く -



インターネット回線のトラブルについては、、今年の初めにも愚痴っていました:
インターネット回線のトラブル: フランスのサービスって・・・

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