2005/06/12
シリーズ記事 【2005年夏 ボージョレー旅行】
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その4
コート・ド・ブルイイという銘柄のワインをつくっている農家で昼食をして、ワインの買いつけもした私たちは(6月9日の日記: ボージョレー農家のマション)、他の銘柄のボージョレーも買うことにして車に乗りました。
途中、きれいなお城が見えたのでストップ。

お城を見ると、これを買おうか、買うまいか... と考えて遊ぶのが私は好きですなのです。
ここは、かなり合格点。
私は、こういう尖がり帽子の屋根がたくさんあるお城が好きなのです。
それに、大きすぎないのが良い。
それから、まわりはブドウ畑だけなのも良い。
本当に買う財産があれば深刻な選択になりますが、買うお金なんかないとなると、楽しみだけであれこれ考えられるので楽しいのです。
ここは、ワイン会社になっている城でした。
お城の建物の中は見学できないと言われましたが、中庭には入って良いというので覗いてみました。
手入れが行き届いていてきれいなお城。
◆ウーブリエット
建物の中でドアが開いている部屋に入ったら、床にウーブリエットがありました。

ウーブリエット(oubliette)。
お城を見学したときにこれを見ると、なんとなく覗き込んでしまいます。
床にある、落とし穴のようなもの...。
このお城では、穴から落ちないように鉄格子がついていました。
この穴、なんだと思われますか?
私が「ウーブリエット(oubliette)」という言葉を聞いたときには、すぐに覚えてしまいました。
「oublier(忘れる)」という言葉から作られているのだろうと想像できる。
つまり、ウーブリエットとは「忘れちゃうもの」だ、と想像できます。
...
地下牢なのです!
ここに囚人を放り込んで、あとは忘れてしまう。
つまり食べものなんかは与えない。
それで飢え死にする...。
時々、穴を覗いて、もう死んだかな?... なんて見ていたのでしょうね...。
ウーブリエットという、なんだか可愛らしい響きがある言葉なのに、実に残酷なのシロモノなのです!
◆「さようなら」の余韻
お城の入り口にはブティックがあったので、帰りがけに入ってみました。
歴史的価値がある建物の様子を見ることを期待したのですが、ただの部屋で、ワインしか売っていないので、丸く箒で掃いたように歩きました。
出ようとすると、オーナーの奥様らしい容貌のマダムが私たちに声をかけてきました。
「オールヴォール(さようなら)」
私たちも「オールヴォワール、メルシー」と挨拶を返す。
お城を出ながら、私は一緒にいた友達に聞きました。
「彼女のオールヴォワールって、なんだか冷たく感じたけど...」
お上品な言い方なのですが、妙に尻あがりの発音だったのです。
私は気が付かなかったのですが、私たちにお城の外観が見えるところまで入って良いと許可してくれたのは彼女だったのだそうです。
見学だけして何も買わなかった私たち。それに対する不満の気持ちが見える言い方なのですって。
申し訳ないけれど、地元に住んでいる私たちのような人間が、こんな観光バスが来るようなところでワインを買うはずがないのですよね...。
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