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2017/09/18
ブルゴーニュにあるのに見学したことがなかったの城に行ってみました。

高級なシャトーホテルになっているので入れないと思っていたのですが、城の近くに住んでいる人が、テラスで食前酒を飲むのが気に入っていのだると話していたので、気楽に敷地に入ってみたのです。


コート・ドール県にある Château de Gilly(ジリー城)



Château de Gilly(ジリー城)、あるいは村の名前を付けてChâteau de Gilly-lès-Cîteaux(ジリー・レ・シトー城)と呼ばれ、14世紀から17世紀に建築された建物です。

11世紀にブルゴーニュでシトー修道会が誕生したのですが、その本山とも言えるシトー修道院がこの近くにあります。そこの院長館として使われていました。そのため、ジリー城はPrieuré des abbés de Cîteaux(シトー会の大修道院長たちの修道分院)とも呼ばれます。

地図で確認してみると、シトー修道院から約10キロのところにジリー城があり、さらに3キロ行くと、ブルゴーニュの観光写真でよく登場するクロ・ド・ヴジョ城があります。こちらの城があるのはブルゴーニュワインの特級ランクのクロ・ド・ブジョ(Clos de Vougeot)が生産される地域ですが、そこもシトー修道院のブドウ畑だったのです。


シトー修道院(16世紀当時)

Abbaye de Cîteaux
クロ・ド・ヴジョ城



同じくブルゴーニュで誕生したクリュニー会が壮麗で華麗すぎるということで、質実なシトー会ができたわけですが、シトー修道院の院長の館だったジリー城を見ると、そんなに地味にも見えない...。シトー修道院はフランス革命で破壊されているので往事の姿は連想できませんが、クロ・ド・ブジョ城も立派ですし。

ジリー城の地下にあった食糧やワインを保存した貯蔵室は、現在ではレストランとして使われています。柱頭彫刻はシトー派独特にシンプルになっていますけれど、豪華。

Château de Gilly-lès-Cîteaux
Restaurant « Le Clos Prieur », dans l'ancien cellier du prieuré

5つ星を持つジリー城のホテル・レストランの様子は、旅行サイトでたくさん写真を入れています:
シャトー ド ジリ(Château de Gilly


ジリー城に行ってみたら、建物は立派ですが、いかにも高級ホテル・レストランになった城という感じがしました。人が住んでいる城とは違って、昔を彷彿とさせたりする雰囲気に欠けるのです。

しかも、現代芸術の展示がなされていて、広い庭のあちこちに私が嫌いなタイプのオブジェがある。一緒に行った友人も好きではないので、庭園を一回りした後で帰ろうかということになりました。

でも、二度とは来ないところでしょうから、シャトーホテルのテラスで食前酒のワインを飲むことにしました。この日は昼に素晴らしい料理を食べていたので、夜は食前酒とおつまみ程度でちょうど良い腹具合だったのです。


サービスしてくれた食前酒のおつまみ

なかなか気持ちの良いテラス。広々とした庭園にのぞんでいます。所せましと置いてあるオブジェがなかったら、もっと気に入ったのに...。どこを見てもある。怖くなるようなのもある...。テラスには昔風の泉もあったのですが、その横に色々な顔を串刺しにして差してある。

テラスでグラスワインを飲むのが楽しいと教えてくれたマダムは、カナペなどを出してくれるのだと話していました。それでグラスワインを注文した時、お給仕の人に何かつまむものがあるかと聞いてみました。

すると彼は、ピーナツとかポットチップとかを出すけれど、何かおつまみになるものがレストランにあるかどうか聞いてみると言ってくれました。

ポテトチップは紫色のジャガイモで作っていました。その他に、ピーナツや日本のおかきのようなものが出てきたのですが、そういうのでは味気ない。

しばらくすると、お通しのようなものが出てきました。



お給仕の人が調理場で見つけたもので盛り付けてくれたのだそう。

さすがに、「シトー」と呼ぶ、今でもシトー修道院で作っているチーズものっていました。大好きなブルゴーニュのチーズですが、小さい...。

出してくださったものを食べ終わり、グラスワインも飲み終わったこと、また違うおつまみを出してくれました。感激するほど美味しくはないのですが、サービスで出してくれるのは嬉しい。



ここのレストランではブルゴーニュ色を出しているのでしょうね。ジャンボン・ペルシエやグージェールがあります。

これまた、お給仕の人が自分で調達してきたのだと強調する。つまり、お勘定はいらないということだと思うのですが、そういう場合にはフランスではチップをはずむのですよね。

せっかく出してくれたのですが、もうグラスワインは飲み終わってしまっていた。それで、ワインを追加注文することにしました。グラスワインの白は2種類しかないので、また同じものを飲むのはつまらない。

それで、お給仕の人にボトルで持って来てもらうことにしました。ワインリストを見ると、ワイン選びには余りこだわっていないレストランなのか、ネゴシアンのワインが多くて、魅力的に見えるドメーヌのワインがないのでした。しかも、高級ホテルのレストランなので、かなりお高いワインしかない。

オーセイ・デュレスの白ワインの2015年を選びました。ドメーヌはDomaine Lafouge, Auxey。1本50ユーロ。

飲み残したらもったいないので、お給仕の人にもしも残ったら持ち帰っても良いかと聞いてみました。最近のフランスでは、レストランがワインの消費を促すために、残したら持ち帰って良いのだと言うようになったのです。

そうなったことに気がついて書いた記事:
シャブリの町で昼食 2005/03/11

もう10年余り前からでしたか。

この時のお給仕の人も、気持ちよく飲み残しのボトルはお持ち帰りください、と言ってくれました。

かなり美味しいワインだったので満足。なかなか感じの良いお給仕の人なので、選んだワインがとても美味しいということからおしゃべりが弾みました。

それで、持ち帰りができないワインもあるのだと話してくれました。


レストランでロマネ・コンティを飲んだとき、記念にボトルを持ち帰れない?

持ち帰れらせないというのは、ロマネ・コンティなのだそう。

この日の昼に入ったレストランでは、ワイン・リストにロマネ・コンティ 1997年が入っていて、9,900ユーロでした。



換算すると、ロマネ・コンティを飲みたいと思ったら140万円くらい払うことになります。

ジリー城のレストランでは、もう少し安くて、90万円か100万円という感じのお値段だと言っていました。

それだけ出したら、普通の人は記念に空になったボトルを持ち帰りたくなりませんか?

でも、ロマネ・コンティのドメーヌから、客がボトルをレストランから持ち帰らないように言っているのですって。アジアの人が空のボトルを使って偽物を作って売ることがあるのを防止するためなのだそう。

空き瓶はドメーヌに返すのが本来なのだけど、このレストランでは割っているのだそうです。ロマネ・コンティのボトルを仕入れるのはかなり困難だし、高いものなのでいつも1本しかストックしていないのだと話していました。

確かに高級ワインの偽物が出回っているのはニュースで時々でてきます。そういうのが無かった時代は大らかだったのですけれどね。ブルゴーニュに来た日本人がレストランで飲んだ高級ワインを喜んでいるのを見ると、お給仕の人にラベルを剥がして記念に持ち帰らせてあげてくださいと頼んだりしていました。ある高級レストランでは、そういうお客さんが多いのか、専用の厚紙に貼って記念アルバムのようにしてくれたりしたことがありました。

でも、そのうち、ラベルは水につけたくらいでは剥がれなくなったので、もう久しくそんなことを頼んだりはしていないな...。

ロマネ・コンティをレストランで飲んだことなどはないので、ボトルを持ち帰りたいと言って断られるのかどうか知りませんでした。

本当の話しなのだろうかと思ってフランスのサイトで調べてみたら、ドメーヌではそう言っていると書いてあったので本当らしい。日本ではどうなのかと調べてみたのですが、情報は出てきませんでした。

レストランでロマネ・コンティを注文した人に、ボトルのお持ち帰りはできませんが良いですか? と聞いているのかな?... お金のことなんか気にしないような裕福な人が注文するでしょうから、そんなけち臭いことを言ったら失礼になりそう。かと言って、お客さんの方からボトルを持ち帰りたいと言った時に断られたら、怒ってしまうではないですか? 百万円も払っているのに、ボトルもくれないなんて許せないですよ。

ところで、お給仕の人とロマネ・コンティのボトルの話したとき、偽物を作られてしまうからと言いながら、彼は3回くらい「アジア」と言っていました。お給仕の人が姿を消した後、私の目の前でアジアと繰り返すのは失礼だ、と友人の方が指摘していました。「中国」と言うべきだった、と私。

こんな高級ホテルおお給仕の人はプロの教育を受けているはずなので、確かに変。友人は、私がアジア人に見えなかったのではないかと言っていました。そんなことないと思うけどな...。


ロマネ・コンティのボトルをコレクションしたかったら、店で買うしかない?

フランスでロマネ・コンティを1本買おうとしたら、かなり苦労します。日本だと、ワインショップに行ったらどこででも売っている感じがするのですけれど。

地元ブルゴーニュでも、ドメーヌから直接買うとしたら、DRCブランドのワイン12本入りをケースで買って、その中にロマネ・コンティが1本入っているという形です。それも順番待ちで手に入る。あるいはコネがないと入手できないのかもしれません。順番待ちのリストに入れてもらったブルゴーニュの友人がいるのですが、その後何年たってもお知らせは来なかったと言っていました。DRCのワインはどれも高いので、それを12本も買ったら幾らだったのかな。順番が来なくて良かったではないの、と言ってしまいました。

ブルゴーニュワインのメッカ、ボーヌにある観光客用の店ではロマネ・コンティのボトル売りをしているのを見ましたけれど、地元の人は行かないから知らないのでしょうね。


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20年前くらい前の時代には、ブルゴーニュの特級ランクは今のようには高価ではありませんでした。頻繁に飲むことはできないけれど、何かあると特級ランクのワインでも比較的気楽に飲めていました。今では、よほどのことがない限り、私のような庶民は飲めなくなっています。

私が飲んだロマネ・コンティは、1973年のミレジムでした。飲んだのは、30年近く寝かせてあったボトル。割ってしまうかもしれないと思い付いたとき、空き瓶を庭に出して記念撮影していました。



ロマネ・コンティのドメーヌが、偽物づくりをさせないために空き瓶の管理にも厳しくなったということは、このボトルは高値で売れるのかな?...

空き瓶を売っているかと調べてみました:
ヤフオク! - 「ロマネコンティ 空き瓶」の検索結果

日本では売っているではないですか。そうだったら、ドメーヌがレストランに空き瓶を割らせても意味がないですよ~。


古城と現代芸術の関係

お給仕の人にはチップをはずみましたが、こういうホテルだと、まともにおつまみの料金を払ったら、かなりのお支払いになっただろうと思う。それでも、簡単に食事できるくらいの金額になったけど、ボトルで注文したワインが美味しかったので満足。テラス席にはほとんど人がいなかったので、お城を独占した気分を味わえたし。

ジリー城を立ち去るときにはすっかり暗くなっていました。

突拍子もないと思った現代彫刻の写真も撮っておこうと、カメラのシャッターをきりました。



奇怪な人物のほか、キリンまでいる! ホテルに泊まったとして、こんな庭を散歩したくないですけれど、こういう芸術を評価する方もいらっしゃるのでしょうね。

地元ブルゴーニュのテレビ局が報道していました。


Le château de Gilly, entre patrimoine et expositions contemporaines


立ち去る時に城を振り返ると、暗いから芸術作品が余り見えなくて、城はなかなか美しいと思いました。



よほど、金属を丸くしてエスカルゴに見せるのがお好きらしくて、ライトアップで大きなのが見えてしまっている。

こういう現代美術の作品が城の中や外に展示されているのはあちこちで見ていますが、ヴェルサイユ宮殿でのことをブログで書いていました。



 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
世界で一番高いワインはロマネ・コンティじゃないの? 2016/03/23
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
★ 目次: 宗教建築物に関する記事

外部リンク:
La Romanée-Conti, ce vin que vous n'acheterez probablement jamais
偽物ワインの氾濫
☆ Wikipédia: Château de Gilly-lès-Cîteaux
Exposition de sculptures au Château à Gilly-les-Cîteaux
☆ Wikipedia: シトー会 » Ordre cistercien » Abbaye de Cîteaux


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コメント
この記事へのコメント
DRCの12本セットですが、2~3年前に聞いた話では100万との事でした。
ただし、抽選で滅多に当たらないとか・・・
その抽選に参加する事すら難しいのだそうです。
(年間何百万もワインを買うお得意様向け)
当てた人は、その場で抽選に外れた人から「権利を」100万で譲ってくれないか?と!
譲らなかったと言っていました(笑)
2017/09/21 | URL | albifrons  [ 編集 ]
Re:
v-22 albifronsさんへ

2010年にDRCが8,110ユーロで販売した12本セットが、ネットのワイン専門サイトで2014年に売りに出されたときの価格は30,664ユーロだった、という記事がありました。差額は約300万円。競売に出されると、セット料金の3倍くらいで落札されるらしい。買う権利を100万円では譲れないでしょうね。

20年近く前、ディジョン市で行われたワインの競売(倒産したレストランの在庫を売る)に行ったら、ロマネ・コンティ2本が20万円くらいで落札されました。当時でもワインショップではもう少し高く売っていたので、落札した女性はとても嬉しそうな顔をしていました。いくら高いワインだといっても、そのくらいが正当な価格だと思う。
2017/09/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
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